厚労省 「歯科保健医療ビジョン(素案)」「論点整理」を提出

投稿日時 2017-10-05 | カテゴリ: 私たちの主張

第6回歯科医師の資質向上等に関する検討会

「論点整理」「歯科保健医療ビジョン(素案)」を提出

 

 厚労省は、8月31日「第6回歯科医師の資質向上等に関する検討会」を開催し、「各ワーキンググループ(WG)における議論を踏まえた現時点での論点整理」と「歯科保健医療ビジョン(素案)」を提出した。同省は、秋ごろを目処に素案内容を中間報告として取りまとめ、ビジョンなどを基に歯科医師需給の更なる推計に向けて検討していく予定。

  検討会で提出された「各WGにおける議論を踏まえた現時点での論点整理」では、歯科医師の需給問題や女性歯科医師の活躍等に関する論点が示され「歯科保健医療ビジョン(素案)」では、地域包括ケアシステムにおける歯科医療機関の役割やあるべき歯科医師像、かかりつけ歯科医の機能・役割、具体的な医科歯科連携方策および歯科疾患予防策が示された。

 現時点での論点整理

 歯科医師の需給問題について

  同項では、〇科医療の需要∋科医療の供給歯科医師の需要と供給せ科医師数の需給推計セ科医師のキャリアパスの5項目が示された。歯科医療ニーズの多様化に対応するため「歯科医療機関や歯科医師の経験、専門的能力」「高齢者患者の歯科治療の難度」「歯科治療の偶発的リスクへの対応能力」「医療安全対策の取り組み状況」等の情報が必要とした。また、人口動態を踏まえた入学定員数を設定し、早急に実行しなければならないとした。

 女性歯科意志の活躍について

 「女性歯科医師の活躍等をはじめとした歯科をめぐる課題解決」では、女性歯科医師の働きやすい環境づくりは男性歯科医師の働きやすい環境づくりにもつながるという意識を業界全体で共有することが重要とした。また「女性歯科医師の働き方やキャリアパスに関する対応」では、継続して就労するために必要な体制の整備等、歯科業界全体の「結婚や出産等のライフイベントに合わせてフレキシブルな勤務形態を認める」という思考の転換が必要とした。 

 歯科医療における専門性について

  各学会の専門医制度については、客観的評価を踏まえた根本的な見直しを行うことが必要で「国民が求めている専門性」と、歯科医師間で難症例等の患者紹介等に活用するための「歯科医師が求めている専門性」を分けて議論すべきで、日歯、学会、大学、第三者を交えた協議の場を設定し、1年を目処に結論を得るとした。

 歯科保健医療ビジョン(素案)

  素案では、高齢化の進行や歯科保健医療を取り巻く環境の変化に伴い、歯科保健医療の需要に変化が生じており、外来に加えて入院患者や居宅の療養者等に対する歯科医療提供体制を構築することが必要であり、今後、他職種や他分野との連携の動きに柔軟に対応していくことが求められると指摘した。

  そのため歯科医師の需給問題、女性歯科医師の活躍、歯科医療の専門性に加え、各職種で検討されている内容等も踏まえ、今後、本検討会で示す中間報告の一部として、あるべき歯科保健医療の提供体制等を「歯科保健医療ビジョン」として示すと説明があった。

 論点整理と素案を通じて提起された「多様化する国民や患者ニーズに対応できる診療形態」「地域医療連携推進法人制度の活用等、複数歯科診療所のグループ化」「これまで以上にかかりつけ歯科医機能が重要」「歯科医療の提供については歯科診療所以外にも考えられる」等については、歯科医師、歯科医療機関、歯科医療全般に関係する問題である。  今後の議論は、次回改定にも大きく影響を与えると思われる。引き続き、本検討会の情報収集や分析に努めていく必要がある。






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