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私たちの主張 : [私たちの主張] 介護医療院創設をめぐる議論大詰めを迎える

介護医療院創設をめぐる議論大詰めを迎える

2018年度介護報酬改定に向け、社会保障審議会介護給付費分科会において「介護医療院創設」、17年度末で廃止予定の「介護療養病床再編計画等」の検討が進められている。介護医療院の要件厳格化等も議論されており、厳しい介護報酬改定が懸念される。

療養病床の現状

 16年4月時点で、介護療養型医療施設は1320事業所、約5万9千床で10年前と比して約50%に減少した。
 同医療施設は、医療必要度が低いとして18年3月末に廃止が決まっているが、15年度調査の結果、他の介護保険施設に比して、喀痰吸引、経管栄養等多くの医療処置や看取りが実施されており医療機能が評価され、その機能の存続が認められた。老人性認知症疾患療養病棟では、約70%の患者が医療保護入院である。また、約49%がBPSD(認知症に伴う行動・心理症状)に対応している。
 15年度介護報酬改定において、介護療養型医療施設は、喀痰吸引・経管栄養等の医療処置や看取り・ターミナルケアを中心とした長期療養を担う療養機能強化型A・Bが創設され46%の施設で算定されている。

新たな施設類型 介護医療院

 「療養病床の在り方等に関する特別部会の議論の整理」では、介護医療院の「医療を内包した新たな施設の基本設計」は、日常的な医学管理と重介護者の生活施設としての機能が求められる。利用者像は、介護医療院(機砲浪雜醂斗槁他価蠹で主として療養機能強化型A・B相当、介護医医療院(供砲蕨型擁欸鮖楡濮蠹以上で前者より容体が安定した者とし、現行の利用者を引き続き受け入れる。

転換支援策と再編

 介護療養病床及び医療療養病床からの転換に関し、必要入所定員総数は設定せず、またこれ以外の転換支援措置も継続予定である。現行の介護療養病床は経過措置があるが17年度末で廃止され、新たな類型として介護医療院を設置、地域医療構想に沿った療養病床の再編が行われる。また、介護療養病床は、現行の療養機能強化型と老健施設の二つの類型へ転換、又は25対1病床の一部を20対1病床へ転換する動きもある。
 独立行政法人福祉医療機構が行った療養病床の転換移行アンケートでは、転換先として療養機能強化型A・Bを運営する病院の50%が介護医療院(機砲髻14%が同(供砲魑鵑欧拭2雜邂緡撤^奮阿任蓮◆岼緡迭杏佞鰻拭糞鐔札好據璽垢醗緡典ヾ悗諒酸漾法廚眦彰浩荼補とされる。
 介護医療院への転換が予想される病床は約20万床に上る。介護医療院創設に伴い、介護療養病床転換の猶予期間は23年度末まで6年間延長され、第7期介護計画では療養病床から介護医療院への転換は総量規制対象外である。

むすび

 療養病床が介護医療院として存続することで、地域包括ケアシステムの拡充が期待される。一方、療養病床再編後も医療費・介護費増加が想定され、医療介護報酬抑制が懸念される。介護医療院は医療必要度の要件厳格化等により療養病床の医療必要度の低い患者は強制的に在宅へ押し出され、医療介護難民の増加が懸念される。
 介護の被保険者一人あたり給付費に地域差がある。これを縮減するため保険者機能を強化し、保険者による介護費用削減を目指すインセンティブが導入される。その結果、病床削減が加速する懸念がある。必要な医療介護提供体制が確保され、医療介護崩壊が生じないよう注視が必要だ。


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