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北海道保険医会事務局

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歯科部

  平成28年度歯科診療報酬改定は、本体改定率0.61%のプラス改定で、診療現場の実態に即した具体的項目が引き上げられ一定の評価はされたが、逼迫した歯科医院の経営や疲弊した医療現場の改善には程遠い状況にある。本会歯科部が昨年実施した「歯科保険診療に関する会員アンケート」の結果でも、人件費や福利厚生費、消耗品など経費削減に医療機関が努力をしている一方で、患者数(45%)、保険収入(46%)、保険外収入(37%)いずれも「減少した」との回答があり、依然として厳しい医院経営と医療環境の状況が続いている。

 超高齢社会となった我が国では、近年、医療、介護の現場を中心に口腔ケアの重要性が強く認識されるようになっている。厚労省は国会答弁の中で、歯科医療によってAOL、QOLの向上が図られるとして、歯科保健医療の充実に努めることを確約している。しかし、今次診療報酬改定では、このような認識が十分反映されたとは言い難く、幅広い積極的な医療行政の対応が今後も望まれる。

 歯科では予てより保険適用外の治療も多く、保険診療の拡大に影を落としてきた。我々歯科医師は歯科保険診療の拡大・充実を目指すために、今一度現状の保険制度を顧みて根本的な制度の改正を訴えるべき時に来ているのではないか。また、厳しい医療環境のもと、以前から言われてきた「歯科技工問題」に関しても、具体的な解決策を見いだせないまま今日に至っている。歯科会員の多くが将来の歯科技工受注に関して不安を抱いており、歯科医療を支える重要な課題を歯科技工士と歯科医師が共に解決を目指し検討を重ね進めていく必要がある。

 本会歯科部は、歯科医療の充実と発展のために、政府・行政の動向を注視すると共に、会員の健全な医院経営に役立つ医療・保険情報の迅速な発信に努める。さらに、道民に対し、口腔管理が健康生活に如何に重要であるか、関連する医療団体と口腔関連サービス向上に向けた情報交換や連携を深め、各種啓発活動を通じ、より良い歯科医療の充実を目指し積極的に活動を進める。

 

■平成29年度事業計画

 1.歯科部の活動体制の強化

  (1)本会の医科歯科一体の活動方針に則り、各部と連携して各種事業の開催に参画し、積極的に活動を推し進めるよう努める。

  (2)定期的な「歯科部役員学習会」や研修会を通じて、医療改革における歯科固有の検討すべき課題を明確に把握し、歯科医療政策に関する具体的な理解を深める。

  (3)歯科医療情勢など歯科固有の問題に関する会員の意見や要望は、歯科独自に対応していきながら、本会の活動に反映させる。

  (4)保険担当理事を中心に保険診療・歯科診療報酬に対する理解を深め、保険講習会、点数検討会、北海道保険医新聞・ホームページ等で会員への正確な情報伝達に努める。

  (5)各部との連携を密にし、本会の事業に積極的に参画して、会員に役立つ活動を推し進める。

  (6)関係する諸機関・諸団体との交流をはかると共に、本会の活動に対し正しい理解が得られるよう努める。

  (7)「歯科会員集会」を開催し、会員間の交流をはかると共に、歯科医療全般の問題を討論し活動に反映させる。

  (8)「保険で良い歯科医療を」の運動実現のため、街頭宣伝行動や他団体との交流を積極的に行うと共に、「歯科市民集会」などの一般市民との交流の機会を設け、医療情勢等についての意見交換をする。

 

  2.医療制度・歯科診療報酬の改善運動

  (1)「歯科保険診療に関するアンケート」等を実施し、会員の要望に基づいた診療報酬の不合理の解消と歯科技術料の適正評価を目指して、診療報酬の改善を要求する。

  (2)国民、保険医にとって共に望ましい医療制度について理論構築するために、医療抜本改革に関する学習、研究を重ね、今後の医療制度改革について建設的な提言を行う。

 

  3.会員の日常臨床向上のための研究活動

  (1)会員の日常臨床の向上に貢献できるよう「医療安全管理に関する研修会」「施設基準届出に係る研修会」「歯科臨床講演会」を開催する。

  (2)歯科スタッフセミナーを開催する。窓口業務での基本的な知識、保険診療においてスタッフが知っておくべき事項の解説を行う。

 

  4.保険診療・制度の理解を促進するための諸活動

  (1)診療報酬改定「歯科新点数検討会」を全道で開催し、改定に伴う新点数とその解釈、留意点等について詳しく説明し、歯科会員の保険診療の充実を図る。

  (2)「歯科保険請求・審査に関する研修会」「出張保険講習会」を開催し、新点数とその解釈、問題点などポイントを絞ってわかりやすく解説。歯科会員の「請求漏れ」「無用な査定・減点」を防ぎ、保険診療の充実を図る。

  (3)会員が保険診療についての正確な情報を得られるよう「北海道保険医新聞」「ニュース・レター」「ホームページ」に最新の保険診療・医療情報を掲載する。

  (4)歯科会員からの質問に対し迅速に対応し、会員の日常診療の円滑化を図る。

 

5.会員の権利と経営を守る諸活動

  (1)審査、指導などに対する個別相談をさらに充実させ、よりきめ細かな対応を行う。

  (2)「開業医のための実務セミナー」を開催し、医院経営の安定化を支援する。

 

6.広報活動の充実

  (1)「北海道保険医新聞」「ニュース・レター」「ホームページ」の内容充実をはかり、会員に医療情勢の変化を迅速かつ正確に伝達するよう努める。

  (2)会員の意見を積極的に新聞紙面やホームページに反映させるよう努める。

 

7.組織拡大と地域活動

  (1)開業医のための実務セミナーを開催し、開業前後の会員・未入会員の医療管理・保険診療をサポートするとともに、歯科会員拡大につとめる。

  (2)組織部とともに「歯科地域懇談会」を開催し、地域の歯科会員の要望を汲み上げ、懇親をはかると共に、未組織地域の組織化に努める。

  (3)広報部とともに北海道保険医新聞の会員拡大号を企画・編集して未入会員にも配布し、会員拡大をはかる。

  (4)歯科部内で会員拡大に対する有効な対策を協議するすると共に、歯科系大学への「出張保険講習会」等、勤務医対策についても積極的に取り組む。

  (5)本会の支部活動に会員が積極的に参加できるよう環境整備に努める。

  (6)支部研修会に参加し、支部歯科会員に対し審査、指導、歯科情勢に関する情報提供を行う。

  (7)デジタル媒体を積極的に活用し、広く会員への情報伝達に役立てると共にその時代に即した利用方法についても検討する。

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